arrow-right.png ときどきの信州飯田ギャラリーを追加しました。 [2021.11.17]

 

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べっぴんさんのハナノキ
 一本の樹にいったい何枚の葉があるのだろうか。べっぴんさんの葉を撮ろうと落ち葉を探してみるとこれが一枚一枚皆違う。一枚一枚が人の顔のように見えてくる。色・形・大きさを選んで、洗濯ばさみで固定して逆光に翳してモデルになってもらった。
 飯田市中心市街地から車で10分の山本二ツ山の堂坂稲荷のハナノキは単独木。この秋の暖かさで紅葉は一週間程遅い。ハナノキの落葉は音に喩えると”はらはら”ではなく一晩で“ドサッ”と言う感じ。その赤い色は土目の影響なのか土地土地で全く趣の異なる紅色となる。中でもこの樹の紅色は格別。私は好きです。
 実は当社の食品部門の屋号「東山道」のテーマカラーはこのハナノキの赤なのです。食欲をそそる赤。そして、このハナノキの自生地と東山道の要衝恵那山の神坂峠(長野県境)が一致することから“東山道の赤”となりました。

ハナノキ(国の天然記念物):カエデ属ハナノキ節に属する雌雄異株の落葉高木で、胸高直径100cm、樹高25mを越えるものもある。日本固有の樹木である。長野・岐阜県境にまたがる恵那山を中心とする半径約50kmというごく限られた地域に遺存的に分布する。

〈左〉長野県飯田市山本二ツ山 堂坂稲荷のハナノキ べっぴんさん落ち葉を拾い集めてみた 撮影日 2021.11.3
〈右〉長野県飯田市山本二ツ山 堂坂稲荷のハナノキ 暖かい秋で遅い紅葉は八分程度 撮影日 2021.11.3

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