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2021.10.08
ときどきの信州飯田
県境根羽村の初秋
長野県と愛知県境に茶臼山(1,415m愛知県最高峰)があります。コスモスが終わり紅葉直前の10月上旬ってちょっと花が少ない時期です。地元紙によると茶臼山下のカエル館近くにウメバチソウが咲いているとのことで県境の根羽村を目指しました。飯田市街から65分。
まずはカエル館(茶臼山高原両生類研究所)に立ち寄りました。同じ長野県なのに飯田から来る人は珍しいそうで殆どは愛知県民。カエル館名物”ワンと鳴くネバタゴガエル”に会いました。5月の求愛時期に頻繁に鳴くとのことで諦めていたらなんとその美声を聞くことが叶いました。スピッツやポメ系の美声ですね。驚きです。ウメバチソウならあそこだよと熊谷館長が教えて下さいました。
辺り一面真っ白を連想して行ってみると畳一畳にひとつくらいの直径約2cmの可憐な佇まいでした。
折角の根羽村なので“月瀬の大杉”も訪ねました。長野県一の巨木は樹高40m。当社の立体自動倉庫が20m。並の広角レンズには収まりません。大きな木に抱かれることに古来から尊厳や畏敬を感ずる日本人。私もそんな一人なのでしょうか。
古い火山の痕跡があったり、不思議なカエルに出会えたり、亜高山帯の可憐なウメバチソウに出会えたり、巨木に圧倒されたり、県境根羽村はなかなか面白いところでした。
〈上〉撮影 2021年10月2日 ウメバチソウ(ユキノシタ科)
長野県根羽村 カエル館近く茶臼湖にて
〈下〉撮影 2021年10月2日 月瀬の大杉 樹高40m
長野県一の巨木 長野県根羽村月瀬